FON雑感、Boingoとの提携について

FONの大将でもあり革命家であるMartin Varsavsky御大のブログ(英語版)内
“BILL”のためにBoingoと提携してみた。どうよグレイトだろ?(意訳のつもり)
http://english.martinvarsavsky.net//the-agreement-between-fon-and-boingo-is-great-for-bill-foneros.html

これによると、私の拙い英語理解力では、
Billが儲かりやすいようにBoingoと提携しちゃったよ、もちろんBoingoの顧客もエリアが広まったので両社共にハッピーさ!
これでひともうけしたいと思ったら、LinusからBillに変更してくれればOKだ。
BoingoとローミングするのはBillのみだから安心しろよ。
というようなことを書いているように見えるのだが、どうなんだろ。

Linusがタダノリされると思って快く思っていない人が多いようなのだが、
(まあ、これは当然の反応だろう、CNETでもキツく突っ込まれてたし)
心配には及ばないということを言っているのではないだろうか
英語に自信のある人教えて!

これでほんの少しはBILLが噛ませ犬とか言われなくても済むようになったかな。なことないか。
まあ、儲からないのはアフィリエイトも同じか。BILLがおいしいサービスになることなんてありえるのだろうか。
ところでBoingoはかのBoing社のWiFiサービスだが、
個人的には空港よりも、成田空港から東京の宿に向かうタクシー内で使えた方が便利じゃなかろうかという気もする。
と、いうわけで、成田待ちの個人タクシーさん、AirEDGEやEMOBILEとFONで、勝手にBILLしてちょっと小遣い稼ぎの実験なんていかがなもんでしょ。
FREESPOTがそうであるように、届出をちゃんと出してやる分には国内でのBILL運用も問題ないだろうし。
初期投資額や維持費は安いし、外人ビジネスマン向けにやれば、おいしい固定客狙えるかもよ。なんていって煽ってみるテスト。

参考資料:いつもの俺ウィキ、fonのページ
http://wiki.nezumicky.com/fon.html

ダンピング戦略に潜む意思とインフラ

ダンピングに善し悪しはあるのだろうか。
ダンピングは、一般的に悪いものとされているが、考えようかもしれないと思う事がある。
攻め為のダンピングと守りの為のダンピング、どれも戦略的なものである。

いいダンピングとは何だろう。
ダンピングをする理由は、主に市場の制御権の獲得が目的だろう。
制御権を獲得できていれば、ダンピングをする必要は無い。
市場を制御できるシェアを持ったら、どこまでダンピングを続けるか
ダンピング返しが出来ないくらい、ライバルが弱まるまでだろうか。
それは、各国の独占禁止法で定められた割合に達するまでだろうか。

最近、携帯のSIMロックがたまに問題になっている。
携帯の安売りも、一種のダンピングかもしれない。
YahooBBは、モデムを無料でばらまくことで、日本で一気にブロードバンドを普及させた。
携帯業界は、どのキャリアもダンピング合戦である。だから問題にならないのだろう。
ブロードバンドも似たようななものかもしれない、モデムはレンタルが多いけどね。
ダンピングが当たり前の業界でなら、それは不当競争にはならないのかもしれない。
だが、ポケベル業界は衰退し、固定電話まで衰退した。影響は他の製品にも及んだことは無視出来ない。

携帯でのシェア争いにおいて興味深いのは、auは、シェアを伸ばしてから機種が高くなった気がする。
最近は、ガク割で使える機種が少なく、パケット定額も効かないとのことで、学生もあまり使わなくなってきたのだそうだ。
なお、モバイル通信の雄AirEDGEも、ADSLでシェアを握るYahooBBも、一度も値下げをしていないのは興味深い。

最近話題のFONも、インフラ系ダンピングの一例かもしれない。
送料のみで無料で配布したり、500円で販売したりというのはどう見ても原価割れのはずだ。
ただ、現在FONは無料で使えるサービスだ。このままでは赤字のままである。
オープンソースとはいえ、それはインフラである。
革命とはいえ、営利企業主導であり、
フォークを除いて、開発は社内のみであることなどからも、
FONによるライバル不在?のダンピング的普及戦略で、
セコイア・グーグル資本はどのような意思を持って、何を狙っているのだろうか。非常に興味深い。

ところで、日本は先進国の中では、ブロードバンドや携帯の定額制はかなり安い部類に入るという。
それを加速させたのは、これらのダンピング的戦略が大きく関わっていたのだろうと思う。
資本主義においては、これくらいのダンピングなら、必ずしも悪いことではないのかもしれない。
すべてを否定することは、インフラ整備を阻害することにもつながるかもしれない。
道路が舗装されて無くてもいいや、という考え方も、私はそれはそれでありだと思う。
だが、そう考える人はおそらく少ないのだろう。

携帯やブロードバンドのダンピング的商法が問題にならないのは、国内だけで済んでいるからという面も有るだろう。
これが、国際競争になると、話は変わってくる。過去には、鉄鋼でも写真フィルムでも国際的な政治問題にまでなった。
国家同士の経済政策の問題にさえなるのである。
まず日本に来たのが、merakiではなく、FONだったということも気になるポイントである。

中国企業は既に、第三世界に向けた自動車のダンピング輸出をはじめだしたそうだ。
日本の自動車、特に小型車は、その経済性や品質では確実に世界一だろう。
だが、第三世界では、ダンピング製品に需要があってもまったく不思議ではない。

空気の流れを、海の流れを、時間の流れを制御するのは誰なのだろうか。

蜃気楼のオアシスから泉は湧くのか

Fon Japanの公式ブログによると、
日本国内のFONアクセスポイントが早くも10000箇所を越えたそうだ。
私もいくつかのアクセスポイントを設置してみたが、
意外なことに設置したどのアクセスポイントにも、繋ぐ人が少なくて驚いている。

昨年12月から1月頃までは、
FON Mapに表示されるアクセスポイントの多くは電波の入る確率が高かったが、
最近はアクセスポイント自体が見つからない確率が、以前より高くなってしまった気がする。
私の印象としては、
アクセスポータルが充実しているFON_APは、繋がる確率が非常に高く、
逆に、アクセスポータルに手がつけられていないFON_APなどは、
繋がらない確率が非常に高いような傾向を感じている。

10000を越えたアクセスポイント中、実際に稼動しているものは、
一時的に稼動が確認出来なかったものを含めて7500程度のようだ。
この数字は、FONmapで提供されているデータから確認できる。
10000という数字は、
FONmapにおけるキミドリ色に表示される(濃い緑色ではない)アクセスポイントを含めた数字だと推測できる。
一度は稼動したアクセスポイントの3/4は、
何らかの理由で利用できなくなってしまっているということかもしれない。

FONの話をすると、どうしても話題にのぼりがちな話題なのだが、
FON社に期待したいのは、ユーザーの不安を打ち消してほしいということだ。
ひとつは、不正利用に対する免責保証。これは、場合によっては有料であってもいいと思う。
将来的にはそれも収入源として考えているのかもしれない。
Fon Japan社が免責についての詳細を自信を持って示せるようになれば、
もっと積極的にアクセスポイントを利用できるように設置しようとするユーザーも増えるだろうと思う。
アンテナの交換などと違って、事が起こった場合の大変さは自己責任では済まされない可能性も有る。
おそらく、この件に向けてはFON Japanの相当の方も頑張られている途中なのではないだろうかと思うのだが、
決まっていないことは発表出来ないのが難しいところなのではないかと勝手に期待している。

稼動していても見つからないアクセスポイントに対してどのように体策するか、
多くの建物は、大抵は道に面しているはずで、それは私道だったり公道だったり様々である。
とりあえず、ユーザーとして出来ることは、外部に対してもっと利用しやすい場所への設置である。
外部から利用しやすい場所を考える、まず道に向けるのがいいだろう。道に向ければ、近所に向くことにもなる
出来るだけ広いほうの道がいい。

これは、Fonに限らず、類似の公衆WiFiアクセスや、
Fonのイトコみたいな存在であるmerakiなどのメッシュネットワークにおいては、更に重要になるだろう。
LaFoneraの標準アンテナは、アクセスポイントに直付けなので、
他のアンテナを用意するという手も有るが、その分の費用が掛かってしまうし、
高利得アンテナや指向性のあるアンテナでは電界に気を使う必要もある。
更に言うなら減衰やマッチング・法の問題などが有るので延長には知識が必要だ。延長ケーブルも然りである。
と、なると現実的には、LaFonera本体の設置場所に気を使う必要が出てくる。
なるべく、道路などに面した方面の窓際の出来るだけ高い場所に置くのが良いだろう。
窓に付けるための吸盤でも付属していれば最高なのだが、そこは今後に期待である。
あとは、団地や旅館などがあるなら、そちらに向けるのもいいだろう。場所と状況に応じて考えればよい話だ。
通常のWifiアクセスポイントであれば、家の真ん中などに置くのが各部屋で使えて良いのだが
家の中だけでしか使えないアクセスポイントは、Linusとしてはいかがなものかという気もするし、
そのようなAPが多くなると、いざ外でアクセスポイントを使おうと思った場合に、さまよい歩く羽目になりかねない。

ところで、先日のツクモでのセールでは、購入台数がお一人様5台までとなっていた。私はあの5台という制限に意味が有るものと考えたい。
一般的な土地家屋は四角形を基本とするから、家の四隅と、それを中継する為のアクセスポイント、これで5台である。
日本国内の一戸建てなら大抵の場合、5台あれば充分カバーできるはずだ。
もちろん、5台をそれぞれ5軒に設置するのもありだが、
一軒で5台使うのも、将来のメッシュ化を考えれば、決して無駄でも、さほど贅沢なことでもないかもしれない。
(なお、梅田ツクモの開店セールでは、3台迄だったという話も有るが、その意図は見えてこない)

現在のアクセスポイントは、そのままでは中継することは不可能だ。
FONでは現状では公認はしていないようだが、勝手ファームウェアとでも呼ぶべきか、高機能版のファームウェアがいくつか登場しはじめた。
こういった現象はオープンソースならではのなせる技であり、健全な進化なのだと思う。
おそらくマーティン氏もこうなるのを期待していたのではないだろうか。

勝手ファームウェアのいくつかには、単体でのリピータ・中継機能が実装されているようだ。
つまり、先ほどのメッシュ化も考慮した家庭内ネットワークが、LANケーブル不要で構築できるかもしれないのである。
meraki miniにはこの機能が標準である。そもそもメッシュなのだから当然か。
LaFoneraの設置場所を不自由にする原因のひとつが、LANケーブルである。
折角無線LAN機器であるのに、公式ファームウェアでは残念ながらまだ対応していない。
これらの勝手ファームウェアは、インストールにそこそこの知識が必要とされるので、
是非、早い時期に公式ファームにも取り込んでもらいたいと思う。
窓に吸盤で設置したLaFoneraから、ケーブルが2本びろーんと垂れているのは、あまりよろしくない。
LANケーブルが不要になれば、とりあえずFontennaがなくても、有る程度カバーできるはずなのだ。

と、いうわけで、LaFoneraの設置場所、ちょっと見直してみませんか?
窓に貼り付けるのは結構おすすめ。LaFoneraで使える吸盤は、横溝式吸盤などという名前で販売されていて、
私はホームセンターで入手、溝径5Φ、頭径7Φ、非塩化ビニールのものが2個で¥98だった。
(5/29追記、溝径5Φ、頭径8Φでも大丈夫みたい。なるべく吸盤部の出来るだけ大きなものがおすすめ。上記のものだと吸着力が弱いのであまりおすすめできない。)
とりあえずは、電源とLANケーブルの届く範囲で、外がよく見える、なるべく高い位置に置いてみよう。
吸盤で窓に貼り付けたとき、露つきの問題が出ないかどうかもそのうち検証してみたい。

lafonera.JPG

勝手ファームについては、
その気になったら、実際に試してみて、結果はこのブログか、私のウィキサイトで発表できたらと思う。
とりあえず今回はここまで。

19/05/03追記
ウィキサイト内fonページ
更新しました。